イスラム国はアラブ人が中心でも、非アラブ人が加わり、インターナショナル、コスモポリタニズムとなっている。イスラム教徒の非アラブ人はこき使われ、死にやすいことをやらされると言うが、真偽は定かではない。イスラム国に参加させないための反イスラム国宣伝かもしれない。
イスラム教はアラブ人が正しく生きるための宗教だったはず。初期のころは非アラブ人がイスラムに改宗しようと、異民族とみなし、アラブ人と対等ではなかった。イラン人、トルコ人のイスラム教徒が増えると、アラブ民族主義は薄まり、宗教主義、イスラム主義に変化する。
アラブ帝国からイスラム帝国に変化。政治、軍事、行政などに使っているトルコ人、イラン人が力を蓄える。強力な奴隷兵士のトルコ人に地位、金、土地を与えて強化してしまい、アラブ人はトルコ人に支配され、従属する。中央アジアに住んでいた黄色人種で中東の余所者、外来異民族トルコ人はアラブ人、イラン人よりも巨大化し、ヨーロッパまで侵入した。朝青竜と同じ顔をしていたであろうトルコ人はアラブ、イラン、クルド、ギリシャ、スラブ、ラテンの女を妾などにし、民族浄化。オスマン帝国末期、アラブ人の一部は民族主義に目覚める。イスラム教、部族、私利私欲よりも民族を重視し、団結すべきと考え、アラブ民族で団結した(すべてアラブ人ではない。)オスマン・トルコは消滅したが、アラブ民族の団結は崩壊し、部族、国家で分裂。今に至る。
アラブ人、イラン人はトルコ人の侵入、拡大と支配の原因となったトルコの軍事力を使うべきではなかった。自民族の成員を使うべきだった。西ローマはゲルマン人、ビザンツはスラブ人、アイルランドはイングランド人を利用しようと招き入れ、土地を占領されたり、支配されたり、滅ぼされた。縄張りに侵入させて、異民族を使うこと、利用は絶対にやってはいけない。同盟国、友好国、好意を抱たいていようと、“異民族でしかない”存在そのものが、脅威なのである。
非アラブ人のイスラム教徒を排除したアラブ民族主義を前提にしたイスラム教でなければ、非アラブ人が力でアラブ人をねじ伏せ、支配するかもしれない。神の前に民族は関係ないということで宗教は国際主義的、世界市民主義的で左翼である。民族を無視しキリスト教で団結、イスラム教で団結となる。同じ宗教の異民族のために活動となる。仏教は各民族に根付いて、仏教徒だからインターナショナル・コスモポリタニズムに団結とはならない。敵視する必要はない。